


弁護士がブログやSNSで情報発信をするのは当たり前のようになっている。
中には実際に手がけた案件について書かれている場合があり,具体的であればある程,読み物としてはかなり興味深いものも多い。
同じような問題を抱えている人にとってはとても役に立つし,弁護士にとって良い宣伝にもなる。
私も「今日こんなことがありました。」と気軽に書きたい。取扱分野は結構広いので,「弁護士宮藤幸一の事件簿」と題して出版すれば売れるかもしれない。
でも,仕事の話だと,弁護士だけに間違ったことは書けないし,品位を損なってもいけない。何より関連のあるクライアントが見たらどう思うかが気になってしまう。
さすがにクライアントの名前を出ているものを見かけることはほとんどないが(0ではない),名前が判らないとしても「私のことを話のネタとして,しかも全世界の人が見る可能性のあるウェブ上で公開してるなんて!」と思いはしまいか。
もちろん知らない人が見ればだれ(どこの会社)の話かは判らないように書いているのが通常だが,当事者本人や関係者が判ってしまうような書き方もよろしくない。
依頼者が不快な思いをしたら,その人は二度と相談に訪れてはくれないだろう。
面白いことがあったとか,良い解決をしたとか,逆にひどい目にあったとか,気楽に話すことができたらどんなに楽だろうか。
弁護士の守秘義務というやつは案外やっかいだ。
(2011/12/8)